6 月 1 日 「写真の日」 セレクト1点
2022.05.31
6 月 1 日 「写真の日」 セレクト1点
アンドレアス・ファイニンガーは 1906 年パリでアメリカ人の両親の間に生まれ、バウハウスで木工を、 高等工業学校では建築を学びました。やがてストックホルムで建築事務所を構えました。 建築を仕事にしていましたが独学で写真を覚え、1939年アメリカに渡り写真家に転向。そして 1943年からは「ライフ」誌のスタッフカメラマンとして 19 年間活躍、のちにフリーランスになっています。
父は著名な画家、弟も写真家という芸術一家です。
彼は多くの本を出版していますが、その著書のなかで「写真は絵による言葉である」と述べ、 「写真はそれを見る人にとって興味のあるなにごとかを伝えようとするものでなくてはならない」と主張し ています。 彼は望遠・広角・魚眼レンズなどを通して、肉眼で見えるよりももっと多くのものを映し出し ≪絵による言葉≫によって写真を見る人とコミュニケーションしています。
たとえ被写体がありふれたものであってもきちんと撮れば興味を引く作品になる事を知っています。
それは彼が建築に携わっていた影響も大きいのではないでしょうか。
感性だけではなく、理論の元、構図が考えられているような気がします。
今回、「写真の日」にセレクトした 1 枚。
感性と理論に基づいた、ユーモアを感じる、とても好きな写真を選びました。
この印象的なセルフポートレートから何を感じますか。
又、彼は何を伝えたかったでしょうか。