「SCREEN STARS®/スクリーンスターズ」について。
2021.07.03SCREEN STARS®️
私たちダイヤモンドヘッド(株)のメインブランドです。
1980年に米国でスタートしたプリンタブルのTシャツです。
(プリンタブルとは、プリント加工を施す目的に作られたTシャツを指します)
少しTシャツの歴史をご紹介します。
今ではプリント入りのTシャツは、当たり前のアイテムになっていますが、50〜60年前まではなかったアイテムです。
それまでのTシャツはあくまで「下着(アンダーウエア)」です。
ですから、今主流の「天竺」素材ではなく、伸縮性のあり身体にフィットする素材が主流でした。
また諸説ありですが、現在のプリントTシャツの原型は、先の戦時下に米国の兵士がアンダーウエアに手描きで描き始めたことからではないか?と言われております。
そしてアンダーウエアだったTシャツを、アウターとして着用し始めたのはジェームス・ディーンやマーロン・ブランドなど1950年代の俳優たちです。
60年代になり、スポーツユニフォームから派生したチームロゴ、背番号などがプリントされたTシャツや大学名(カレッジロゴ)入りのTシャツや、スウェットが登場します。
(それ以前はフェルトなどのアップリケが主流でした)
そして70年代 広告の手法の一つとして「プリントTシャツ」が始まります。
プロモーションを目的としてTシャツに様々なプリントを施すという、今では当たり前の手法の登場です。
それらのニーズに対応すべく「SCREENSTARS®︎」の登場です。
現在古着屋で販売されている当時の「SCREENSTARS®︎」を見てもわかりますが、プリントの内容は千差万別です。
超メジャーロックバンドや映画、各種スポーツ、様々な業界の新商品、街の小売店、各種イベント関係など様々場面でプロモーション目的でプリントTシャツが使用されていました。
当時他ブランドからも多数プリンタブル市場へ参入が始まっておりましたが、
「SCREENSTARS®︎」は圧倒的なシェアを取っており、最盛期には世界中で1億枚の流通量がありました。
広告媒体として使われたTシャツとしては、当時ナンバーワンのブランドだったのです。
Tシャツ自体も、トレンドに合わせ変化しており、80年代中盤からはアメリカ人がヘビーでファットな体型へ変化していたので、ヘビーオンスでサイズスペックを大きめに設定したTシャツをリリースします。
(SCREENSTARS BEST®︎)
90年代以降は、更に様々なブランドが介入し、中南米、アジア生産によるコスト訴求型の商品の登場により、SCREENSTARSは市場から一旦姿を消します。
そして2008年 弊社が「SCREENSTARS」のライセンス生産をスタートさせます。
プリント加工を主軸に置く弊社の事業にピッタリのブランドであったことと、なによりブランド名の「SCREEN」(スクリーンプリント)の「STARS」(スター達)も直球で良いと思いました。
ライセンス契約から10年後の2018年ついに「SCREENSTARS」のアジア圏における商標権を取得し、弊社のメインブランドとして展開することになります。
ファッションの歴史の中で、Tシャツの歴史は短く、ましてや「プリントTシャツ」は大変新しいアイテムです。
しかしこの「プリントTシャツ」は今や世界中の人々が着用する生活に欠かせないアイテムになっています。
そこには、年齢も性別も境遇の違いもありません。
ハイブランドもローコストブランドも大量生産も個人製作の少量生産など様々なコンセプトから「プリントTシャツ」を生み出せます。
私たちは「SCREENSTARS®︎」のブランドヒストリーをしっかり咀嚼しながらも、再現性のみを追求するのではなく、今の時代に即した「SCREENSTARS®︎」を探究し、提案して参ります。